「あれ……?」と思っていると、横から友だちの「きゃー! リツカ!」という声が聞こえたのです。
真っ白なスカートに真っ赤なシミが!
友だちの声を聞いても、私は最初何が起こっているのかまったくわかりませんでした。困った顔をしていると、友だちが「スカート! 血がついてる!」と教えてくれ、「血? なぜ? ケガでもした?」とスカートの後ろを見ると……おしりのあたりに真っ赤なシミが!
そこで、私はやっと「あ! 生理だ!」と気づきました。
予定日まではまだ先だったのですが、生理がきてしまったのです。
教授のカーディガンと友だちのガードでお店へ
生理用品を持ち歩いていたのでナプキンをつけることはできましたが、困ったのはワンピースです。トイレで染み抜きをしても汚れを落としきることはできず、夏だったのでアウターも持っていなくて、隠すこともできません。
汚れの残ったワンピースを着たまま座席で途方にくれていると、女性の教授が異変に気づいたのか「どうしたの?」と声をかけてくれました。
私は半泣きになりながら教授に理由を説明をすると、教授は羽織っていた黒のロングカーディガンをサッと脱ぎ、私に差し出してくれ……「これを貸してあげる。