「そいつ妖怪だよ」彼の悪行を相談⇒友だちは怒りを爆発させ…
高校生のころ、イケメンで俳優活動をしている井場矢(いばや)先輩と運命的な出会いをした成瀬雪さん。卒業後に偶然再会した2人は連絡先を交換し、デートを重ねます。雪さんは井場矢先輩のことを好きになりかけますが、友人から井場矢先輩の不穏な噂を聞いてしまい……。著者・岡田ももえさんの知人の体験談です。
「馬鹿だな私」
雪さんは高校時代の友人から、井場矢先輩は元カノと20万円の時計を割り勘で買うと約束したものの、当日に「お金を忘れた」と言って、彼女に全額払わせたとの噂を聞きます。さらに、その日以降、井場矢先輩は時計を預かったまま元カノと音信不通になり、別れを告げたそう。
雪さんが噂の真偽を先輩に確かめると、やさしかった先輩の態度は豹変し、友人たちと「誰が一番女の子に奢ってもらえたか」というゲームをしていると暴露。「雪ちゃん、よかったじゃん。
イケメンと歩けて自慢できたでしょ」と言い残し、帰ってしまったのでした。
残された雪さんは、大学の友だち「ちーちゃん」にこのことを電話で報告。すると彼女から、先輩への「仕返し」を提案され……。
井場矢先輩のことが許せないちーちゃんは、「やられっぱなしなんてあり得ない」