ベルリン発。日本人に必要な「もったいない」を行動に移せるアプリ。
今年も節分の季節がやってきた。スーパーやコンビニで売れ残った大量の恵方巻が廃棄される写真がSNS上に流れ、衝撃を与えたのは去年だっただろうか。そう、楽しいイベントの裏側では、売り上げを見越して大量に発注された商品は、イベントが過ぎればただの廃棄物として捨てられるという現実を忘れてはいけない。これは恵方巻きだけではなく、クリスマスのケーキやバレンタインのチョコレートなどにも言えるだろう。そもそも、日本では年間どれくらいの食料が廃棄されているのだろうか。政府広報によると、日本では年間1900万トン、民間の調査では2700万トンの食品廃棄物が出ており、世界でも1位、2位を争うほど多い。その内、まだ食べられるのに捨てられてしまう食品ロスが500〜900万トンとの報告もあり、日本人がいかに賞味期限に敏感なのかが理解できる。パン屋、カフェ、レストランといったフード業界で勤務してる人なら、まだ食べられる食品、つまり極端な話ではあるが、賞味期限が10分ほど過ぎてしまった食品を廃棄し「もったいない」と感じたことは何度もあるだろう。
賞味期限が過ぎても食べられない訳ではないという事実は知れ渡っているが、私たちはこの期限に振り回された結果、世界ワーストクラス級の食品廃棄物を出してしまっている。