くらし情報『読書は、家もお金もない過酷な生活を少しだけ生きやすくしてくれる。ポートランドの「チャリンコ図書館」が届ける心の支え』

2017年2月20日 08:43

読書は、家もお金もない過酷な生活を少しだけ生きやすくしてくれる。ポートランドの「チャリンコ図書館」が届ける心の支え

彼は、毎日生きるだけでも必死で、全く余裕のないホームレスにとって、ストリート・ブックスは、自分のところにまで本が来てくれる貴重な存在だという。また、図書館と違い、静かにする必要がないので、好きな本について話し合う時間も提供しているという。

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本が、過酷な毎日を少しだけ生きやすくしてくれる

ローラさんは、ストリート・ブックスが、本の貸し出す図書館の形式をとることで、「じゃあ、来週また来るから、持ってきてね」という絆を作れることを大切にしている。とはいえ、様々な事情で翌週返せなくても、また、返却された本が雨に濡れたりして、傷んでしまっていても、責めることはない。むしろ大変な生活の中、本を返そうという努力をしてくれることに感謝している。彼女にとって、ストリート・ブックスを始めてから一番辛かったことは、「ホームレスになってしまった人の日常を知ること。毎日どんな目に遭っているのか現実を知ったこと」だと話してくれた。そして、最も嬉しいことは、「ストリート・ブックスは、本当に小さなジェスチャーでしかないけれど、賛同してくれる人がたくさんいて、一緒に働くチームができたこと」だと言う。

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