読書は、家もお金もない過酷な生活を少しだけ生きやすくしてくれる。ポートランドの「チャリンコ図書館」が届ける心の支え
ストリート・ブックスの図書員に加え、この日も理事長のダイアナ・レンペ(Diana Rempe)さんが、近所の人が本を売ってそのお金を寄付してくれたのと話していた。
本では、確かにお腹も膨れないし、寒さも凌げない。でも、ポートランドには、本の力を知る人がたくさんいて、その本を読む権利は誰にでもある。ストリート・ブックスが、ホームレスをストリートから解放してくれるわけじゃない。だけど、ストリートでの毎日を少しだけ、生きやすいものにしてくれたんだ。ベンさんが自分の経験をもとに言うこの言葉が、ストリート・ブックスの真髄ではないだろうか。
—————All photos by Rika Higashi unless otherwise stated.Text by Rika Higashi ーBe inspired!