先進国のゴミに「売れる価値」を吹き込む若きガールズアート収集家、Space Space。
でも彼らは1年とか着て、ただで寄付する。そして南アフリカではその洋服が地元のお店でオリジナルの値段より全然安く売られる。
このプロセスの中で生まれる「価値の変動」に二人は目をつけた。
服って持ち主のスペースから離れたら価値がなくなる。例えば今私がきているジャケットを6ヶ月後にお店に「返してもいい?」っていったら「無理だよ」ってなるでしょ。だから私たちはこの「モノの価値がなくなっていく流れ」に逆らえるのか挑戦したかったの。南アフリカで価値を失い安く売られている服に、先進国で売られるような価値を持たせられるかどうかに。
確かに、日本でも古着屋さんに自分の服を売ろうとすると、たとえ1回しか着たことがないほぼ新品の服でも買った時の値段で売ることはできない。
誰かが「所有していた」という事実が服の価値に大きく影響することが分かる。私達はそんなことをあまり疑問に感じず「事実」として受け入れていた。Space Spaceはそんな「当たり前」を壊そうとしているのだ。
ゴミの飾りをつけた服。
エラとドロシーは全て南アフリカで手に入れた素材で今回展示した服を作っている。