ミルク自給率1%のフィリピンに現れた、救世主「水牛ミルク」
そして、水牛ミルクは、ミルクの中で最も栄養価が高いと言われており、コレステロールは牛乳の半分で、さらにタンパク質が牛乳より30%多く含まれている。気になるお味は牛乳に比べて脂肪分が多いため、よりクリーミーな口当たりだそうだ。
Photo by Karabella
そんな水牛ミルクが国内に豊富であるにもかかわらず、輸入税等のコストがかかる輸入のミルクを購入するということは経済発展への妨げ、国内の農家の貧困にもつながる。そんな現状を打破するために立ち上がったフィリピンのミルク自給率の未来を変えていく「水牛ミルクソーシャルビジネス」を2社紹介する。
水牛ミルクで”フィリピンブランド”を世界へ「Karabella Dairy」
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「All Local,All Natural(全て地元から、全て自然から)」を掲げる水牛ミルクアイスクリームのソーシャルビジネス「カラベラデイリー(Karabella Dairy)」。 創設者のエリカ・ナン・ウォン氏は、ミルク自給率の問題に加えて、地方の農家が収入を得る機会が少なく、貧困に陥る状況を問題視していた。お金が必要なために大切に飼育していた水牛を売ろうとしていた農民をみて、彼らから水牛ミルクを買い、アイスクリームをつくることを決意したのだ。