ミルク自給率1%のフィリピンに現れた、救世主「水牛ミルク」
を味わえるで知られている水牛ミルクを使ったバターやヨーグルトのスタートアップ「カラブー(CalaBoo)」。 筆者もヨーグルトを1瓶頂いたことがあるのだが、水牛ミルクの濃厚さがあるのに、ほんのりと甘酸っぱさも口の中に広がる味わい。濃厚なのに重くない、さっぱりとした口当たりで新感覚のヨーグルトであった。「恋の味」に明確な定義はないが、確かにこれは「恋の味」と呼びたくなる。添加物は無使用で、体にも良い。
CalaBooもまた、フィリピンのミルク自給率の低さを問題視し、地産地消は自国を愛することであるという強い思いを持っている。フィリピン産水牛ミルクのプロダクトを選んで欲しいという思いはCalaBoo創設者マリー・カボソラ氏の「ラブストーリー」から生まれた。
創業者のマリー・カボソラ氏Photo by CalaBoo
20年もの間アメリカや香港の大企業でキャリアを積み、世界中を周っていた純フィリピン人であるマリー氏は帰国後、貧しい人々が彼女をあたたかく迎え入れてくれた経験をきっかけに母国フィリピンと「恋に落ちた」という。
これが彼女が「恋の味」を再現したい理由だ。 「恋に落ちた時、その感情をビンに詰め込んで、皆に共有したくならない?」