「“晒すこと”がものづくりには必要」。 ある男が訴える、“消費者に建前を言わない”という付加価値の存在
を学んだ。現実世界に起こる課題の発見からデザインしたコンテンツまで、ストーリーテリングとデザインやアートを掛け合わせて、人々により深い共感や経験をさせる手法である。ロンドンで感じたことは、日本と違って、全体的に面白く派手なデザインのものが多いんですね。パブリックの使い方が自由度が高くて、デザインやアートが入り込むことができるフィールドが広い。独自のリサーチや分析からクリエイターがどういう社会的インパクトを出して、将来どうなっていくかのすべてのプロセスをプレゼンすると、それを評価する企業や団体が海外の方が多い印象もあります。さらに、私生活の中で社会問題に触れられたり、議論できる場が多い印象はあります。それが、“言われてみればそうだよね”と自然と導かれる仕掛けになっているものも多い。大概は、問題を問題として提示してもみんな見たくないもの。
“可愛いよね”、“かっこいいよね”、“グッとくるよね”、そういった共感から入って、実はストレスなく引き込まれるようなものじゃないかと思います。引き込まれていった先に、実は奥深い問題が潜んでいることに気づく。
そのリソースは、日本にもたくさんあると感じています。