53杯目:「お酒に酔ってもセクハラはNG」。イギリスのナイトクラブから始まる“小さな改革”とは。#oktoask|「丼」じゃなくて「#」で読み解く、現代社会
また、ナイトアウトという”楽しい場に来ている負い目”を感じる必要はまったくない。シラフの状態で”やってはいけないこと”は、酔っているときだってするべきではないのだ。
Photo by Yuri Catalanoナイトアウト先でのセクハラがまるで当たり前のようになってしまった背景には、ナイトカルチャーを形成する”猥雑さ”という魅力があるからだと想像するが、誰かの尊厳が傷つくような文化はいずれ衰退するもの。多様を肯定しようとするこの時代に目指すべきは、性的なダンスは表現として認められるが、勝手に相手の体に触ることは許されない”健全な猥雑さ”ともいえるような本物の文化の確立ではないだろうか。嫌がっている人にたった一言「大丈夫?」と聞くことで、性別も年齢も関係ない、人として当たり前ともいえる配慮をどんな場にいても忘れてはいけないという意識を広められる。そんな小さな心がけには、セクハラを容認してきた社会を少しずつ変えていくの可能性があるのだ。
Text by Madoka YanagisawaーBe inspired!
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