#1 平和のための“ホーム”を渋谷につくる「建てない建築家」| 渋谷の拡張家族ハウス「Cift」が描く未来の生き方
っていうことを、頭と心で納得するプロセスを経てきたんだ。最初は好奇心から学び始めたんだけど、学んでいくなかで、結局は自己愛が自分を苦しめるっていうことを納得してきたし。 アーヤ:「家族」という言葉には、何かこだわりはあるの? 藤代:いや、家族っていうのは方便というか…。やりたいことはあくまでも「あなたもわたし」を、深めて広げていくこと。自分自身の拡張。その感覚を日本において分かりやすく伝えるには家族だと思ったんだ。今の時代の血縁家族が「あなたもわたし」かというと、必ずしもそうではないとは思うからこそ新しい家族像を創っていきたいよね。
それぞれの平和観や家族観を共有するために、定期的に、家族会議や家族対話を開催している(c) Cift
アーヤ:そもそもCiftを立ち上げようと思ったきっかけは? 藤代:去年の夏ぐらいに、デザイナーからアーティストになろうと思ったんだ。
相手の課題を解決すること、他者に答えを与えることじゃなくて、自分の問いを他者と共有することをしようって。いろんな背景があって、その思いに至ったんだけど。アートって、心で感じたことを体で表現していくプロセスで、その表現方法が、画家は絵を描くし、ダンサーは踊る。