「子どもにはものではなく体験を与える」。ある母親が提唱し、世界的ムーブメントとなった“ゴミゼロ生活”
この生活を始めてから、私たち家族の1年間の生活費は40%も削減されたのです
豊かになったのは、経済面だけではない。買い物や、ものの管理、ゴミ出しなどに費やされていた時間が、本当に大切なことに使えるようになったとベアさんは言う。
本当に必要としないものを買っては捨てるの繰り返しは、文字通り、あなたのお金や時間を捨てていることと一緒です。あなたが夢見ている旅行や、休暇を捨てるのと同じなのです
一例としてベアさんは、子どもたちへのプレゼントは使わなくなるおもちゃなどの「もの」ではなく、「体験」を贈るようになったという。アメリカ横断のサイクリングや、スカイダイビングなど、家族でさまざまなことに挑戦しているそうだ。そして、このゼロ・ウェイスト生活がベアさん一家にとってだけでなく、地球環境にも優しいのはいうまでもない。
世界に広がるゼロウェイスト
再利用できる布袋や、瓶にはいって調達されたベアさん一家の食料
ベアさんの取り組みは個人にとどまらず、アメリカやニュージーランドで多くの自治体が「ゼロ・ウェイスト宣言」を行うなど、世界的な広がりを見せた。読者が量り売り店を開く例も多くみられ、2017年には、南アフリカのケープタウンで、Colleen Black(コリーン・ブラック)