スケボーと起業には共通点がある。無価値な落花生を「3カ月で3万個売れるピーナッツバター」に変えた男
でも実績のない若造が電話口で1トンの発注をお願いするもんだから、「いきなり1トンなんてあるわけねえだろ!」って断られまくり。しかも3件目ぐらいから「聞いてたぞお前、噂の詐欺師だろう!?」みたいな。落花生の業界は横のつながりが強いから、すぐに話が広まってて苦労しました。まあなんとか納期に間に合わせて、最終的に3カ月で3万個売れたんです。そしたら「こいつら大丈夫だな」となり、ようやく製造ラインが安定しました
九十九里町の魅力を全国に発信する架け橋になる
スヌーピーとのコラボの大成功がきっかけになり、落花生業界で信頼を得たHND。これが飲食業界に飛び火。口コミを中心に少しずつ名が売れていき、今では全国約140カ所でHNDのピーナッツバターが取り扱われている。「おれらが思う最高のピーナッツバターを作る」ことで、図らずもその純粋さが伝わり、多くのファンを生み出してきた。
糸井重里さんが代表を務めるほぼ日刊イトイ新聞とコラボ。
中野さんの憧れだった糸井重里(いとい しげさと)さんと合同で商品を世に出し、ビジネスとしての基盤が固まった今、じゃあ次に見据えるのは?HNDの原点、九十九里町の魅力を内外に伝えることだった。