「大学に意味を感じなかった」。人気アニメの作者・スウェーデンの“デジタルネイティブの実態”
情熱を持って楽しみながらやっていたことだから。学校のプロジェクトだとそうもいかないよね(笑)ーその気持ちすごくわかります。高校ではデザインプログラムを専攻していたんですね。というか、高校に専攻があるんですね。世界でも教育基準が高いと有名なスウェーデンの学校教育について少し教えてください。スウェーデンの学校はいわゆる普通の授業ももちろんあるけど、専門性を持つこともできる。一般的には中学校ではあまり多くないかもしれないけど(僕は中学は音楽を専門にした学校に行っていたけど)、高校はプログラムベースで授業が構成されているんだ。僕のはITデザインプログラムだったし、兄はアートベースのプログラムだった。
音楽プログラムもあるし、大学に行って弁護士になりたい人とかはハイレベルの一般教育のプログラムを専攻する。スウェーデンの学校には様々な専門コースがあって、一般教育も受けるけど、専門のコースだとそれぞれコースに特化した授業の量が多いってことだよ。僕は3年間で数学は一学期分しかなかったんだ。
ー若いうちからリスクを感じることなくいろいろ挑戦できるんですね。今の話を聞いていて、スウェーデンでは時間をかけて自分がそのとき興味があることに挑戦できるからこそ、やりたいことが若いうちから見つかりそうだなと思いました。