使わなくなった毛皮製品を仕立て直す男が、いくら“社会にいいこと”でも「押し付けでは意味がない」と考える理由
とか「儲ける」っていう切り口でばかり考えていました。「起業してやりてぇ」みたいな(笑)
そうして勢いのある起業家をサポートするベンチャー企業に入社し、日々エッジの効いた経営者のためにPRの仕事などをして応援していたという。その仕事を通して様々な企業の話を聞くうちに、TADFURの毛皮のリメイクという類をみないニッチなビジネスモデルを見つめ直し、ビジネス的な視点で価値を見出した。
うちの会社がどれだけニッチなことをやってるか、どれだけ差別化できてるかってことに気づいて、その面白さに引き込まれたんです。社会性みたいなものは後付けですね、完全に。そのうちに社会的営利とか、うちの会社が存在しなきゃいけない社会的な問題構造みたいなものに気づいて、なんかこれはやれることがあるし、どんどんアプローチしてみたいなって思うようになりました
毛皮をリメイクする、というビジネスモデル自体が「ものを大切にする」という思想に基づいているが、TADFURの活動はそれだけにとどまらない。リメイクの作業工程で出てくるものも再利用する活動を行なっている。それに代表されるのが、洋服を仕立てる際にデザインやサイズを確認するために試験的に縫製される布製の型「トワル」