使わなくなった毛皮製品を仕立て直す男が、いくら“社会にいいこと”でも「押し付けでは意味がない」と考える理由
の再利用、「Re:Toile(リ:トワル)」だ。2013年にそれまで廃棄していたトワルを何らかの形で再利用できないかとFacebookで呼びかけたところ、アートイベントや演劇に使いたいとう申し出が殺到したそう。
「毛皮を大切にしようよ」っていう信念を持って活動をしていた我々が、トワルを年間で1,000個近く捨てていた時期があって。それおかしいじゃんって僕の理念が毛皮を大切にすることだけじゃなくて「ものを大切にする」っていうところにシフトしていきました
Photo via TADFUR
さらにそうやって再利用されたトワルが最終的にゴミにならないように、バイオエタノール*1として再資源化している。日本環境設計の技術で、コットンなどの自然素材はバイオエタノール、ポリエステルはペットボトルのペット樹脂に変えられる。技術の発展によりゴミを燃料に変えることができるようになったが、だからといって「簡単に捨ててもいい」と思ってはいけないと松田氏は強調する。
再生できるならすぐ処分してもいいって考えが出てきちゃったら嫌ですね。バイオエタノールにする過程でもエネルギーが使われていますので、もうほんと最終の最終手段であるべきだと思います。