11作目: 「多様性を認めない社会」へのジョージ・クルーニーからの警告?笑いながらも考えさせられるコメディ映画『サバービコン 仮面を被った街』|GOOD CINEMA PICKS
社会派の映画を紹介するBe inspired!のシリーズ『GOOD CINEMA PICKS』では今回、ジョージ・クルーニーXコーエン兄弟製作の新作コメディ、『サバービコン 仮面を被った街』をピック。人種差別問題を抱える50年代アメリカの「郊外ユートピア」を舞台に巻き起こる異常な事件の謎解きに、笑っていいのかだめなのか混乱しつつも、スリリングなエンターテイメントが楽しめるだろう。
br /br /centerimg src="http://beinspiredglobal.com/wp-content/uploads/2018/04/ÉTÉu3.jpg" alt= width="100%" class="size-full wp-image-2825" //centercenterspan style="font-size: small"オスカー・アイザック/span/centerbr /1950年代、アメリカ。郊外に開発された住宅街サバービコンは、夢のように平和だった。そこに住むロッジ家はまさに郊外ユートピアの代表的な住民だといえるだろう。保守的なサラリーマンの父ガードナー(マット・デイモン)、妻ローズ(ジュリアン・ムーア)、息子ニッキー(ノア・ジューブ)、そして足の不自由なローズを手伝う双子の姉のマーガレット(ジュリアン・ムーア)は念願のマイホームを手に入れ、理想的な生活を送っているかのようにみえた。br /br /centerimg src="http://beinspiredglobal.com/wp-content/uploads/2018/04/ÉTÉu2.jpg" alt= width=“100%" class="size-full wp-image-2825" />
しかしある日、中産階級の白人家族しかいないその街に、一組のアフリカ系アメリカ人家族が引っ越してくる。「白人のためのユートピア」にそのマイヤーズ一家が越してきたことで街は狂い始めてしまう。ロッジ家のニッキーは、マイヤーズ家の息子アンディと野球を通して仲良くなっていくなか、住民たちは「アフリカ系アメリカ人一家の存在」が悪影響、脅威だと人種差別を正当化し、「自分たちが平和に暮らす権利」のためになんとしてでも一家を追い出そうと、悪質な嫌がらせを始める。この映画はそのマイヤーズ一家が越してきてから嫌がらせがピークに達するまでの狂気の1週間に平行してロッジ家に襲いかかる、異常な事件を描いている。
また、コメディといえどもこの映画は私たちの社会でも起こりうる本質的な問題を捉えているといえるだろう。