くらし情報『仲村トオルインタビュー カッコ悪い中年を演じる男が考える四十男のカッコよさ』

2011年5月17日 18:00

仲村トオルインタビュー カッコ悪い中年を演じる男が考える四十男のカッコよさ

でも、僕自身を出さずに『(波多野と)自分とは関係ない』という思いで演じた結果、実はそこに“自分”の一番濃厚な部分、核心が出てくるものなのかもしれない。だから、波多野のダメなところはかつての自分が確実に持っていた部分だったり、いまも持ってるけど必死に押さえつけて隠しているところだったりする(苦笑)。見ていて、人としてダメだと感じつつも同じ要素を持つ俺としては肯定してやりたくなったりはしましたね」。

「おじさんになっちゃったね」という小西真奈美のセリフに感じた思い

12年ぶりに再会した元妻(小西真奈美)が波多野に『おじさんになっちゃったね』としみじみと…しかし憐憫を込めてというよりはどこか温かさをこもった口調で言うシーンは、劇中の波多野の12年というよりも、俳優・仲村トオルの25年を語っているようにも思えるが…。“おじさん”であることを拒み続けるこの男の口からはこんな思いが語られた。
「最初に読んだときは『嫌なせりふだな』と思いましたね。でも現場で小西さんに言われて嫌じゃなかったんですよ。それはなぜかというと、そうでなかった自分をちゃんと知っている人が言ってくれているから。
それは、この現場もまさにそうで、阪本監督以外のスタッフの多くが、僕が20代の頃に出会った人たち。

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