くらし情報『仲村トオルインタビュー カッコ悪い中年を演じる男が考える四十男のカッコよさ』

2011年5月17日 18:00

仲村トオルインタビュー カッコ悪い中年を演じる男が考える四十男のカッコよさ

いわば俳優として“赤ちゃん”であった僕を真近で見ていた人たちで、その人たちに『あの頃のお前はダメだったよな』と言われても、そんなに嫌じゃないんですよ、ちゃんと見てくれていた人たちの言葉だから。そんなことを考えつつ、小西さんのセリフは『あの頃の先生はカッコ良かった』って言ってくれているのかと超ポジティブシンキングで捉えたり(笑)」。

さらに、俳優として年齢を重ねるということについて、こう続ける。
「30歳になるときにも『もう学生は演じられないな』とか『あのコも好きだけど、このコも好きでどうしよう?みたいなお話はもうできないんだろうな』と思いましたし(笑)、この仕事は年齢をさらしながらやっていくもので、それをめんどくさいと思ったこともありましたけど、いまはあまり気にしないですね。(年齢の)数字を書くときだけ『嘘だろ?』って思いますが(笑)。僕が二十代の頃にかっこいいと思ってた舘(ひろし)さんや(柴田)恭兵さん、松田優作さんは当時、いまの僕と同じくらいの年齢で、何がかっこいいかというと、それは容姿ではないんですよね。どうしたら獲得できるものなんだろうと考えつつも分からなくて、分かんないなりに、一生懸命、自分を甘やかさないでやっていこうって思ってました。

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