2011年6月14日 14:41
小西真奈美インタビュー 次々起こる化学反応で新たな発見「それもありかも」
私にとっては、観客の方々に姉弟として過ごしてきた2人のバックボーンを感じてもらうことが課題だったんです」。
三浦春馬のカメラ越しの気迫「向き合うしかない」
三浦さんと共に、血の繋がらない姉と弟の距離感、それが変化していく様を絶妙なさじ加減で伝えていく。特に映画の終盤、光司が美咲を訪ね、2人が向き合うシーンの緊張感は素晴らしい。
「あのシーンで2人がいままで生きてきた時間とか思いとか、これからの生き方とかが見えてくる。『東京公園』の軸になる部分も見えるシーンになるかどうかで、だいぶ映画が変わるじゃないですか。でも、台本のト書きは『光司カメラを向ける、美咲目をそらす』と極めてシンプルなんです。いろいろ考えながら現場に行ったんですけど、現場でワンカットごとにみんなで悩みながら丁寧に作っていけばいいんだと思えたときに、良い方向に回り出しました」。
三浦さんは小西さんの微妙な表情の変化に触発されたと語ったが、小西さんもカメラを構えて迫ってくる三浦さんの気迫を感じたという。
「仕事で写真を撮ってもらうことは多いですけど、カメラに対して特に何か感じたことはなかった。でも、あのシーンの光司には武装して寄ってくるような鬼気迫るものがあって、『もう逃げられない、向き合うしかない』という気持ちになった。