俳優、父親として…生き方すべてが格好いい男、ヒュー・ジャックマンの「真の強さ」
ものだった。この作品の魅力を語るとき、ヒューの眼差しは艶やかな大人の色気からやんちゃな少年に変わる。
「製作のスティーブン・スピルバーグ、監督のショーン・レヴィ(『ナイト ミュージアム』シリーズの監督)、彼らと一緒に仕事ができるということは確かに大きな決め手だった。けれど、それ以上に僕が惹かれたのは、ストーリーの良さ。大好きなスポーツ映画の醍醐味があって、父子の関係を中心に人間ドラマが描かれている。しかも負け犬が這い上がっていくストーリーに惚れてしまったんだ」と熱く語るように、ダメな父親と心を閉ざした息子が徐々に心を通わせていく絆は、涙なしには見られないだろう。
観客の涙を誘うのは、チャーリーの息子・マックスを演じた子役のダコタ・ゴヨの名演技にもあると賛辞を贈る。
「とにかく、ダコタは素晴らしい俳優だね。
撮影の間は毎日一緒に過ごして2人ともチャーリーとマックスになりきっていたんだけれど、チャーリーはマックスに向かって、僕の普段の生活では絶対に口にできないような暴言を吐きまくるんだ。ダコタは『もっとつらくあたってもいいよ』、『意地悪してもいいよ』って言ってくれたけれど、僕の性格的になかなかつらくあたることはできなくてね。