俳優、父親として…生き方すべてが格好いい男、ヒュー・ジャックマンの「真の強さ」
みんなとても気に入ってくれて、特に女性たちはポロポロ泣いていたね。そして、初めて子供に見せられたという意味では、お父さんの職業は格好いい職業なんだぞ!と、やっと認めてもらえた気がするんだ。ただ、ベイリー役のエヴァンジェリン・リリーとのキスシーンがあることをうっかり忘れていて、隣で観ている子供が『お家に帰ったらお母さんに怒られるよ〜!』ってささやいたときはドキッとした(笑)」と、はにかみながら家族とのエピソードを語る姿からは、やはり良き父親であることが伝わってくる。
スピルバーグが11年にわたり温めて映画化を実現させたロボット格闘技というアイディア、そこに添えられたメッセージついては、こう代弁する。
「この映画のもうひとつのメッセージとして、“使い捨て文化”に対する批判が込められていると思うんだ。今の時代は新しいもの、最新のものに飛び付いて、用が済んだら捨ててしまう傾向にあるけれど、そうではなく、古い中にも良いものがある、大切に使えば良い結果が待っているということを、旧型ロボットATOMを通じて伝えている。それは人間にも言えることで…僕自身、年を重ねてオンボロになっても味が出てくるような、そんな人間を目指したいと思っているよ。