ケンドー・コバヤシ、ヒット祈願のはずが頭の中は「彼女できへんかな…」
(Photo:cinemacafe.net)
偉大な文豪たちが執筆のために泊り込んだというホテルを舞台に、小さい頃から見ていた作家への夢を捨てきれず、妻にも愛想を尽かされた内海(阿部力)とかつての文豪たちの幽霊との奇妙な出会いを描いたコメディ。
この日イベントが湯島天神は、学問の神様として知られる菅原道真に縁のある厳かな場所。阿部さんは「いままでとは違う新鮮な気持ちになりました」と清々しい表情を見せた。紅一点の鈴木さんは内海のライバル作家のアシスタントを演じているが、「映画がヒットしてくれるように心を込めて、ついでに自分の気持ちも清めてもらおうと願ってきました(笑)」。伊東監督も「文豪たちに縁のある場所であると聞いて、厳かな気持ちになりました」とヒットに向けて各々の思いが語られるなか、ケンドーさんだけ「映画のヒットを祈願してたんですけど、気づいたら途中から『彼女できへんかな…』とか思ってたんで、僕の邪念のせいでヒットしないかもしれない…」と打ち明け、笑いを誘った。
撮影期間が約1週間というハードな撮影だったようだが、阿部さんは「すごく楽しい1週間を過ごせました。
みなさんが度々アドリブを出してくるので、笑ってしまうのをこらえるためにテストで慣らしてから本番に臨むような、笑いがある現場でした」と、吉本芸人たちのアドリブに苦しめられながらも充実した様子。その元凶は桂さんとケンドーさんの2人だったようだが、監督からは「(桂さんの)外見が夏目漱石っぽい」、「映画を撮ってる間に『宮沢賢治はケンコバだったんじゃないかな』と思うくらいでした」と太鼓判が押された。これに気を良くした2人は、「監督もおっしゃったように、“(夏目漱石)そのまま”みたいなところがあるんで、ストレートにやらせていただききました」(桂さん)、「あんまり知られてないけど、宮沢賢治は春画集めが趣味やったらしいんです。春画はいまでいうAV。僕もAV2,000枚ぐらい持ってるので、ピッタリやったんやないかな」(ケンドーさん)と揃って自画自賛を並べた。
最後に、キャストたちが願い事を書いた絵馬を披露。「『ゴーストライターホテル』大ヒット」と真摯にヒット祈願に勤しむ阿部さんをよそに、「資格を取るぞ」(鈴木さん)、「チカンアカン!!」(桂さん)、「彼女をひとつ、お願いします」(ケンドーさん)とそれぞれ映画と全く関係ない願い事を堂々と披露し、最後まで笑いの絶えないイベントとなった。
『ゴーストライターホテル』は、3月17日(土)よりシネマート新宿ほか全国にて公開。
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ゴーストライターホテル 2012年3月17日よりシネマート新宿ほか全国にて公開
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