シネマカフェ的海外ドラマvol.226 おしゃれ&セクシー!“大人”ドラマ 中級編
(Photo:cinemacafe.net)
前回の初級編に続き、おしゃれで、セクシーで、大人の女性にこそ楽しんでいただきたい“おしゃれセクシーな大人ドラマ”たちをご紹介していきたいと思います。
中級編として取り上げたいのは、マーティン・スコセッシが製作総指揮を務めている「ボードウォーク・エンパイア欲望の街」。禁酒法時代のアトランティック・シティを舞台に、街の表と裏を支配する政治家ナッキー・トンプソンの物語が展開する作品です。1920年代アメリカのクラシカルな雰囲気の中、“邪魔な奴は裏切れ、騙せ、そして撃て”のハードでダークな人間ドラマが繰り広げられるとあって、第1話では監督も手掛けエミー賞監督賞に輝いたスコセッシ印とも、「ザ・ソプラノズ」の成功でも知られるクリエイターのテレンス・ウィンター節とも言えるバイオレンス&セックス描写がたっぷり。ナッキー役のスティーブ・ブシェミを始め、映画界でも活躍する実力派キャストたちが、それらの描写に体当たりで挑んでいるのも見逃せないところです。
なかでも注目は、マイケル・ピットとマイケル・シャノンのWマイケル。裏社会に生きる野心家の青年・ジミーをピットが、清廉潔白を装うナッキーに疑いの目を向ける捜査官・ネルソンをシャノンが演じているのですが、『ドリーマーズ』などの過去作でも過激な描写に挑んできたピットも、保守的な時代に複雑な性癖を持つ捜査官に扮したシャノンもセクシー担当として天晴れの活躍ぶり。