2012年6月6日 20:10
『シグナル〜月曜日のルカ〜』西島隆弘インタビュー 「甘さとか弱さが無いんです」
それをまず学ぶべきものだと思うんです。彼女の根本にある優しさや、初々しさを失わないでほしいなと思ったので」。
全く演技経験のない相手との共演は舞台で経験があり、「抵抗はなかったです」と言う。
「ただ、映画は舞台と違って稽古がない。撮影前に谷口さんとリハーサルはしていたそうですが、現場に入ったらそれはまた違う話なので。本人もすごく苦戦してました。そこで多少のアドバイスというか、導くことはしてました」。
撮影は去年の夏。
AAAとして音楽フェスティバルへの出演もあり、新潟や長野の撮影現場とフェス会場を1日2往復する強行スケジュールの日もあったという。そんな多忙の中でも後輩を引っ張ってあげようと考えたのは『愛のむきだし』の現場が「戦場のようだったので(笑)」。誰の助けもなく、「もう我が道を行くしかなかった。逆にそれは僕の中でプラスになったんで、めちゃめちゃ楽しかったんです。でも、三根さんは女性だし、彼女にとって現場が楽しいものであることが作品の良さにつながるんじゃないかと思って、いろいろちょっかい出したりとか(笑)、なるべくコミュニケーションをとってあげました」。それでもやはり、慣れないうちは台詞を言うにも力んだり、あらぬ方向を見たりしていたという。