女性上司としてアリ?『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』に見る「強い女性」
だが一方で、戦死者の遺族に自ら手紙を書くなど、二人の子供の母親としての一面を仕事のフィールドで覗かせるエピソードも語られる。現代の社会では、仕事をしながら子育てに励む母親というのは珍しくないが、実際に母親として得た経験や心構えを仕事の場で生かす人も少なくないだろう。仕事も家庭も自分らしく、と願う多くの女性にとっての「理想的な女性」の条件とは?質問してみると、8割以上の人が答えたのが「思いやり」であった。それに続き、約半数の人が「精神力のタフさ」と回答した。また、具体的に思い浮かべる「理想的な女性」を挙げてもらうと、「自立した」美しさをもった女性の代表として、晩年は貧困地域の救済活動に身を投じた名女優、オードリー・ヘップバーンが第1位に。続いて「タフさ、チャーミングさ、熱意を持っている印象」(20代・女性)という支持を集め、日本が誇る女優のひとり、天海祐希の名前が挙がっていた。
決して遠くの話ではなく、等身大の女性の挑戦と犠牲の物語に様々な感情を喚起される本作。劇場で見逃してしまったという方もぜひ、秋に鑑賞する一作にいかが?
『マーガレット・サッチャー鉄の女の涙』試写会レポート
http://blog.cinemacafe.net/preview/2012/0904_017250.html
「マーガレット・サッチャー鉄の女の涙コレクターズ・エディション」