『コッホ先生と僕らの革命』ダニエル・ブリュール 俳優への道を後押しした教師の存在
僕はそういう映画がすごく好きです。そして、実在する人物で一般的にあまり知られていない人物を演じるということはとてもエキサイティングなので、ぜひこの役をやりたいと思いました。彼はすごく共感できる人物で、すぐに好きになりました。19世紀末にパイオニアとしての役割を果たすということは、とても勇気のあること。当時のドイツは、保守的で古い体制に凝り固まっている時代ですから、新しいことを始めることはすごいことです。また、新しいスポーツだけを始めるのではなく、それまでの脅しをかける教育から子供たちが楽しめる授業をしようという教育者としての革命を試みました。自由でオープンで子供たちにとって良い教育を始めた人なんです」。
「サッカーは素晴らしい発明」と言うほど、大のサッカー好きを明かすダニエル。
その魅力は、語り出したら止まらない。
「サッカーはヨーロッパでもアジアでも盛んで、“人を結ぶ力”がある。ヨーロッパ選手権があったときにも、スポーツバーなどテレビが置いてある飲食店で、作業員から社長までいろんな階層の人が一緒になって見るんです。また、サッカーは社会に対する不満を発散させる場になっているのがすごいところ。