シネマカフェ的海外ドラマvol.259 音楽とドラマのステキな関係 第1回
が幅広い年齢層に愛されるドラマとなった理由を、ダンテ・ディ・ロレートはこう分析します。「僕たちプロデューサー陣が気に入っている80年代の曲は、若い世代には知られていない。けれど、親と子が番組を一緒に見た場合、親は80年代の曲を聴いてノスタルジーに浸り、子供は初めて聴いたことで胸を高鳴らせる。1つの曲から2つの反応が生まれるわけだけど、それがみんなを1つに結びつけることになるんだ。例えば、バーブラ・ストライサンドの『ファニー・ガール』(’69)を20代のキャストたちは知らないし、映画を観たこともない。でも、撮影を通して曲を聴いて、すごく好きになったと言っていたんだ。あの曲に込められた感情を感じることができたそうだよ。逆に、レディー・ガガやケイティ・ペリーの曲を聴いたことがない人だって、何百万人といると思う。
若い世代から年配の世代へ伝えたり、年配の世代から若い世代へ伝えたり、両方の方向で伝え合っているということだね」。
次回も、「glee/グリー」における音楽の役割をクローズアップ。登場キャラクターたちが魅力的なのも、ゲスト出演者が豪華なのも、実は音楽のおかげ!?さらに、音楽にとってダンスは切っても切れない重要なもの!ダンスシーンを手がける振付師のザック・ウッドリーにも話を聞きます。