ポール・ダノ&ゾーイ・カザンインタビュー 実生活でも恋人同士で作るラブストーリー
と話す。つまり、カルヴィンが経験することは、実際の恋愛関係についてのメタファーとも言えるのだ。実は、物語だけでなくこの作品にユニークさを添えているのが、主演を務めている2人。カルヴィン役を演じるのはポール・ダノ、ルビー役を演じるのはゾーイ・カザン。2人は、アメリカのエンターテインメント界注目の若手カップルで、私生活でも恋愛関係にある。そして、本作の脚本は、ゾーイが手がけたものだ。ゾーイはポールのためにカルヴィンというキャラクターを書いたのだという。
「そう、ゾーイは僕の恋人だ。
彼女はブルックリンにある僕たちのアパートのカウチに座って、この『ルビー・スパークス』を書いた。僕らはとても運が良かった。10ページを書き終える頃には、『これを書き終えたら、ジョン(デイトン)とヴァレリー(ファリス)に送るべきだよ』と言ったんだ。あの2人はこの映画の監督としてぴったりだと思ったし、以前に仕事(『リトル・ミス・サンシャイン』)で組んで知っていたからね。でも、本作であの2人と組むというのは夢にすぎなかった。本当に実現するなんて思いもしなかった。だから、こうしてこの映画を作ってこのセットにいられて、とんでもなくラッキーだと思っている」。