ポール・ダノ&ゾーイ・カザンインタビュー 実生活でも恋人同士で作るラブストーリー
あの状態は、赤ちゃんが生まれたばかりの状態にちょっと似ているような気がする。睡眠時間が足りないって意味でね。いつも映画の世話をしていなければならないから。私たちは、いままで一度も口ゲンカをしたことのないようなことでモメたわ。車の中で聞く音楽のこととかね(笑)」。
脚本の執筆も行ったゾーイは、ピグマリオン神話からインスピレーションを得たというこのユニークなストーリーの主人公を、ポールに演じてもらいたいと早い段階から考えていたという。
「私は、すぐに満足を手にしたいタイプなの(笑)。舞台で演じているせいで身についた悪い癖ね。
舞台では人々の反応をすぐ耳にしているから。脚本を書いたら、いつもポールに見せているわ。仕事に疲れて帰ってきた彼に、『すぐにこれを読んで!』と言ってね。実際、そうしたの。ある朝、最初の5ページを急いで書いて、ポールに向って、『これ、いいと思うわ』と言ったの。彼はそれを読んで、『僕たちのために書いているんだね』と言ったわ。そんなこと考えていなかったんだけど、そう言われて『もちろん、そういうことよ』と答えた。私はカルヴィンの姿を、痩せていて背が高く、メガネをかけていると書いた。