玄里meets監督・樋口尚文 『インターミッション』の奇跡…映画は無意味なほど美しい
というメッセージを込めて、キャスト表にお顔を載せていたんです(笑)。
玄里:私もう笑っちゃって。そんなにかっとんだ監督の作品ならやるしかないだろうと思って。マネージャーも相当面白かったみたいで、「やりましょう!」ってなったんです。その場で決まったじゃないですか。だから熱量はすごいなと思って、樋口監督の。多分その熱量にみんな動かされて、みなさん出演されたんだろうなと思って。そういうキャスティングってもうなかなかないですからね。
樋口:もちろん僕はもう一つの顔が広告代理店のクリエーターなので、あまりそういう直接交渉はよろしくないというのは重々分かっているんだけど、今回の場合は非常に作り方も変わっているのでお目こぼしいただこうかと。業界のしきたりとか、映画はこう作るもんだという“お約束”を全部取っ払って、要するに昔のATG映画みたいな、仲間による手作りですよね。手作りの原点に帰って「あの女優さんがこの役を演れば素敵だろうなあ、だから出てほしい!」っていうすごい単純な回路でやってみようかなって。
玄里:やっぱり口説き上手ですよね。あだ名がイタリア人なの分かりますよ。樋口:面白いね!そういえばイタリアの監督大好きなんですよ(笑)。