「円卓を囲んでワイワイお食事するシーンは一番楽しいんですけど、みなさん、アドリブがすごくて…。八嶋(智人/父親役)さんと羽野(晶紀/母親役)さんがムードメーカーなんですが、アドリブも多くて『次、何を言われるんだろう?』ってドキドキしてました。そのシーンではこっこは、あまり家族と喋らなくていいキャラクターだったので助かりましたけど。テストで『お隣さんからジャガイモもらったよ』だったのが、本番で『人参』になったり…(笑)。『えー!?(ジャガイモのつもりで)考えてたのに!』とか(苦笑)」。
全編を通じて目立つのは、眉間にしわを寄せ、いろんなことへの怒りや不満を正直に表したこっこの表情。さらに顔だけでなく言葉でも、、時に「うっさい、ボケ!」とクラスの男子たちを一喝し、父親に向かってこっそりと「黙れ、平社員」と毒づくなど、意外にも愛菜ちゃん、“ダークヒロイン”ぶりが板について似合っている。
愛菜ちゃんはお芝居をすることを楽しんでいる。
「自分じゃない誰かになりきれるというのが楽しいです」と笑顔で語る。そう、彼女は“ありのままの子どもらしい姿”や“素の自分”をカメラの前で出しているわけではない。