園子温、三浦大輔らも圧倒する“性”…問題作『ニンフォマニアック』新ビジュアル
嫌だと言えば偽善になるが、頷けば狂気に陥ったのかと恐ろしい。それでも美しさを認めてしまうのはどうしたわけか。見てはいけないという理性を、肉体が拒絶する。
雨宮まみ(ライター)
「色情狂」という形をとって描かれる、「普通の」女の性欲の抑圧の物語。
4時間かけてひとりの女の普遍的な人生を観たあと、悲鳴を押し殺さずにはいられない悪夢が待ち構えている。この悪夢こそがトリアーであり、現実である。
三浦大輔(劇団ポツドール主宰・劇作家・映画監督)
ただの「セックス好きな女」の話をこれでもかというくらい、まわりくどく、露悪的に描く執着心に、おっさんの哀愁を帯びた、しつこすぎる「前戯」を見た気分になった。
『ニンフォマニアック Vol.1』は10月11日(土)より、『Vol.2』は11月1日(土)より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町・渋谷ほか全国にて公開。
(text:cinemacafe.net)
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