「妻とまだ幼い子を遺して逝けない」と、様々な人に乗り移りながら妻を助けていく幽霊、という難役に挑んでいる。
舞台で培った演技力やカンのよさで、ひとクセもふたクセもあるキャラクターや繊細な心情を秘めた人物を演じられる器用さを持つ大泉さんは、“不器用に生きる男”を演じさせたらピカイチらしい。しかも、大泉さんが相手役で共演する女優陣は、いずれも日本を代表する錚々たる美女ばかり。意外な“モテ”俳優でもあるのだ。
2015年には、『クライマーズ・ハイ』『わが母の記』の原田眞人監督による時代劇『駆込み女と駆出し男』で、戸田さん、満島さんと共演。大泉さんが演じるのは、江戸時代、駆け込み女たちの人生のリセットをお手伝いする医者見習いの主人公・中村信次郎で、戸田さんと満島さんは、そんな大泉さんのもとに“駆け込む”女性たちを演じるという。
また、現代日本で起きたゾンビパニックを描く人気コミックの実写映画化『アイアムアヒーロー』の主演にも抜擢。サエない非モテ男子の漫画家アシスタント役で、共演の有村さんが“ZQN(ゾキュン/作中でのゾンビの名称)”に噛まれてしまう女子高生に、2人が出会う“ヤブ”な看護師には長澤さんが扮している。