【美的アジア】『泣く男』イ・ジョンボム監督、チャン・ドンゴンの号泣秘話を告白
ドンゴンさんとは、ゴンはどんなトラウマ、心の傷を持っているのかについて、かなりたくさんの話をしましたし「母親に捨てられた記憶とはどういうものか」を一緒に悩んで考えました。実際に養子縁組に出された人達が書いたエッセイや小説を渡して一緒に見ながらキャラクター作りに役立てていきました。
――結婚していませんが、女性視聴者としては、キム・ミニさん演じた「母親」側の視点で物語を追う楽しみ方もありました。
(笑)。キム・ミニさんもまだ結婚されていませんし、子どももいないので演じる上での難しさを感じていたようです。確かに本人はすごく大変そうでした(笑)。私にしょっちゅう色んなことを聞いてくるんです。「子どもとはどんな風に遊ぶんですか?」「子どもの前でダンスをするときはどう踊るんですか?どんな歌を歌ってあげるんですか?」って。
でも彼女は演じながらだんだんと自信をつけていったようです。
結婚もしてないし、子どももいないけど「子どもを失ったこと」を想像し、理解しようとする力が彼女の中で芽生えた。「この役は必ずしも結婚していなくてもできるんだ」と感じていったようです。それは女性の誰もが持っている「母性」