【美的アジア】『泣く男』イ・ジョンボム監督、チャン・ドンゴンの号泣秘話を告白
タルコフスキーも母親に救いを求めている作品をよく撮っていましたが、それと似ている所があるかもしれませんね。
――男優達が監督の描くアクションに惹かれるのも、監督のそういった思いが込められているからなのかもしれませんね。女性の中には血まみれのドンゴンさんやウォンビンさんではなく、恋愛作品を観たいという意見も多いですが…。
ドンゴンさんもウォンビンさんも、本人はいままでの作品によるイメージを変えたいという思いは強かったようです。男である以上、男優である以上、粗削りの役をやりたい、アクションを演じてみたい、というのはあるようなんですね。
『アジョシ』のときはウォンビンさんも「欲がある」と言っていましたし、ドンゴンさんも強く「やりたい」と言っていた。本人が自ら望んで演じたわけなので素敵なアクションを見ることもできたと思いますし、テーマ的には弱い部分を持った男性というキャラクターだったので、そういう点もうまく演じてもらえたと思います。
――こんなことを言っては怒られてしまうかもしれませんが、「アクション」の捉え方は男女で全然違うように思うんです。
女性の中には「描写が残酷すぎて見れない」