【インタビュー】『海月姫』菅田将暉 美しき“女装男子”が出来るまで
人に影響を与えていくカリスマ性、言葉遣い、パワー、熱量。それらを持って物語を生きているうちに、ビジュアルがどうでもよくなればいいなって。要は不自然なんです。女性としての生き方を捨てた女性たちの中に、男性の姿をしていない男性がいるわけで、よく分からない世界(笑)。でも、それが不自然に思われないようになればいいなって」。
菅田さんの言う「女性としての生き方を捨てた女性たち」とは、クラゲオタクの主人公・月海(つきみ/能年玲奈)をはじめとするオタク女子集団のこと。物語は、古びたアパートで共同生活を送る彼女たちが、蔵之介と出会うところから展開していく。自分の殻にこもってオタク道を突き進む月海たちに、勇気と自信を与えようとする蔵之介。
「これは僕自身も蔵之介と同じ意見なんですが…」と、菅田さんも引きこもり系オタク女子たちに物申したいことがある様子?
「勿体ないなと思いました。特に蔵之介みたいに囚われている人間からすると、自分の好きなものを大事に生きている人が輝いて見える。だからこそ、それを武器にすればいいのになって、お節介を焼きたくなるんです。そこが僕と蔵之介の一番の共通点でしたね」。
そんな中、気になるのは月海と蔵之介のほのか過ぎる恋愛模様。