【インタビュー】『海月姫』菅田将暉 美しき“女装男子”が出来るまで
だそう。「だって好きなんだもん。で、いいんじゃないかなって。これはちょっと男性的な考え方かもしれないですけど、人間っていつか戦う時が来るので」と続ける。
「だって好きなんだもん」を掲げながら戦う。この状況に、今年の菅田将暉ほど当てはまるものはないのではないか。NHKの連続テレビ小説「ごちそうさん」出演に始まり、公開映画は本作を含め3本。夏には舞台「ロミオとジュリエット」の主演を務めた。
すでに撮影済みの出演映画も来年の公開を待っている。
「今年はだいぶ戦いましたね。でも、戦おうと思って戦ったので。戦えるって、いいですよね。そんな場はなかなかあるものじゃないですし。自分の首をどんどん締めていく感じです(笑)。傍から見たら“いい感じ”でありたいんですけど、自分の中では“いい感じ”じゃない方がいい。なるべく苦痛を味わいたい。
それは、何かを自分で開拓していかなきゃいけないってことなのかなとも思っています」。
「芝居が好き。もっともっと芝居がしたい」。こう呟く一方、「どう好きなのかも分からなくなっている」という。
「よく分からないけど楽しんでいたら、“ああ、もう50歳だ”ってなるのが理想。走り続けたいけど、走り方にもいろいろあるんだなって学んだ1年でもありました。