北野武が「脱帽」 探検家・関野吉晴の“途方もない旅”を追う…映画『縄文号とパクール号の航海』
同乗した関野さんの教え子・前田次郎が「日本に帰って仕事に就けるわけでもないし…しんどかったですね」と心情を吐露するシーンは大いに頷ける。しかしこの旅は、奇しくも3.11の東日本大震災の大災害を経て、新たな意味を持ち始める。果たして、この旅の意味は何だったのか?
北野監督は、本作について「今回は若者とインドネシア人漁師と手作りカヌーで大海原に挑戦。星を頼りに航海する、グレートジャーニー関野吉晴さんたちの姿に手に汗握り、最後は拍手を送り、脱帽した」と賛辞を送っている。
その他にも、様々な著名人が本作に胸打たれたよう。
■糸井重里(コピーライター)
「関野さんは、読書しているような目で冒険をやってくれる。今度の旅は、海と人間に聴診器をあてているような顔だった」
■田口ランディ(作家)
「とっても不思議な映画です。3.11の震災をはさんで、冒険の記録ではなく、命のつながりの深淵へと入っていきます。
人間の意識は大自然と響きあっているのかなあ。関野吉晴さんが始めた航海の意味が…3年を経てやっと明らかにされました。ぜひ、若い人たちに観てほしいです」
■林家たい平(落語家)
「我々は地球という太古の昔から変わらない舟に乗り合わせていて、そこからすべてを授かり、生かされている。