2015年2月25日 12:48
【ディズニーが描く現代女子なプリンセス vol,1】「浮気されたシンデレラ」
舞踏会への出席を機に「新しい一歩を踏み出したい」という強い願いが叶い、素敵なドレスに身を包み、お城へと急ぐシンデレラ。晴れて王子様とのダンスを独り占めすることに成功したのだが…どうにも彼との未来をリアルなものとして受け止めることができないでいた。
それもそのはず、よくよく考えてみれば彼女の不安は最もと言える。自分に一目惚れしたということは、今後いつ他の女性に心変わりするか分からない。ましてや、チャーミングな彼に好意を寄せる女性は国中にあふれ返っている。であれば、王子様との未来が今の生活よりも“絶対に幸せ”だなんて誰が保証してくれるというのだろう…?と。
だからこそシンデレラは、自らの運命を片方の靴に託し、王子様の誠実さを試すことに。もし彼が見事自分を見つけ出したなら、その努力に“愛”という名前をつけて信じようと大勝負に出るのです。
まさか誰もが夢に見たあのドラマチックな展開の中に、こんなにも現実的な理由が潜んでいたとは…何ともリアリティあふれる恋愛の駆け引きだ。
しかしながら残念なことに、本作では「めでたしめでたし」という言葉の後、結婚後の2人についても描かれる。若く、お金も権力も持っていて、容姿も整った王子様は、“やはり”と言うべきか、つい出来心で浮気をしてしまう。