第39回日本アカデミー賞優秀賞発表!『海街』が作品賞ほか最多12部門受賞
菅野よう子が音楽賞、そのほか撮影賞や照明賞などにも輝いた。
役所広司、松坂桃李ら実力派俳優たちが勢揃いした『日本のいちばん長い日』。半藤一利氏のノンフィクションを映画化した歴史超大作で、戦争完遂か降伏かの決断を迫られる阿南惟幾陸軍大臣の苦悩を軸に、日本の未来を案じ、身をていした人々のドラマを通して、「終戦前夜、日本で何が起こったのか」に迫る。本作で役所さんは主演男優賞を受賞。昭和天皇の玉音放送を見事に再現した本木雅弘は助演男優賞を受賞した。また原田眞人監督は監督賞と脚本賞をW受賞している。
二宮和也と吉永小百合の初共演で話題をよんだ『母と暮せば』。山田洋次監督通算83作品目にして初めてのファンタジー作品。
敗戦から3年、長崎で助産婦をして暮らす伸子の元に原爆で亡くなった息子の浩二が亡霊となって現れ、2人の奇妙な暮らしを通じ、大切な人を失った遺族の悲しみ、戦争の傷から立ち直ろうとする人々の姿が描かれる。本作は作品賞とともに、二宮さん、吉永さんがそれぞれ主演男優・女優賞を受賞。昨年、最優秀主演男優賞に輝いた事務所の先輩・岡田准一のあとに、二宮さんが続くことになるのか注目が集まる。そして、安藤サクラ主演の『百円の恋』。