くらし情報『坂本龍一、死を見つめ行き着いた「呼吸する音楽」』

2016年4月20日 18:00

坂本龍一、死を見つめ行き着いた「呼吸する音楽」

「イニャリトゥとルベツキのコンビは、前作の『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』もすごかったけど、今回はまた違う次元に踏み込んでいて、圧倒された。本当にどこに行っちゃうんでしょうね(笑)。欧米ではシンプルに復讐の物語だと評する声も多いようですが、僕自身は自然こそが映画の主人公だと思いました。どんな壮絶なドラマであっても、大自然にしてみれば、小さなもので…。音楽制作もその点を念頭に置きました」。

長編デビュー作『アモーレス・ペロス』(’00)の大ファンだという坂本さん。『バベル』(’06)では坂本さんの既存楽曲が印象的に使用された縁もあり、電話で会話したり、イニャリトゥ監督がコンサートに足を運ぶなど、自然な形で親交を深めていた。初の本格タッグを組むと、「もともとラジオDJだから、耳がすごくいいんですよ。
一瞬の視線の動きで、感情がガラッと変わるシーンもあり、それを表現する音の指示も細かい」とプロをうならせる、手ごわい相手だった。

そんな二人が 『レヴェナント:蘇えりし者』の映画音楽に関して一致したのは、ミニマルな音像の追求だ。「イニャリトゥが言っていたのは、『メロディよりもサウンドだ。

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