2016年6月2日 21:30
【インタビュー】岩田剛典&高畑充希 “出会い”はできるだけリアルに…『植物図鑑』
樹を演じるにあたって岩田さんが大切にしたのは「樹になりきること」だった。簡単に聞こえるけれど、あのキャラクターに“なりきる”ことはなかなかどうして難しい。
「樹を魅力的に映し出せたかどうかは観てくださる方の捉え方次第ではあるんですが、魅力的でありたい、それは大切にしていました。樹はキメゼリフの多いキャラクター。少女漫画に出てくる白馬に乗った王子様じゃないけど、それに近いキャラクターです。この物語はさやか目線で物語がすすんでいくので、樹としてさやかの目に魅力的に映り続けなければならない。そうしないと物語が成立しない。なので、とにかく魅力的なキャラクターになるために樹になりきることを大切にして演じていました」。
岩田さんの役づくりについて、高畑さんも証言する。
「岩田さんはカメラが回っていないところでも樹に徹してくれて。本当に優しいんです。さやかのことを最優先に考えてくれて大切に接してくれるので、何ていうのかな…ふわっと包んでもらっていたような、あったかい感覚でした。岩田さんが先に撮影を終えたときとかも『この後も撮影頑張ってね』って満面の笑みを残していってくれるんですよ」。きっと、もともと岩田さんが持っている優しさが樹というフィルターを通してさらに魅力的になったのだろう。