くらし情報『トムヒ、自らペンキまみれに!売れっ子日本人ヘアメイクが語る『ハイ・ライズ』の造形』

2016年8月15日 19:00

トムヒ、自らペンキまみれに!売れっ子日本人ヘアメイクが語る『ハイ・ライズ』の造形

本作の舞台となる1970年代は、男性では長髪や髭、もみあげが流行った時代で、女性はカラフルなメイク、つけまつげや多量のマスカラ、ボリューミーな髪型やボーイッシュなスタイルが流行していた時代。「ムードボードを作成する上で参考にしたのは、写真家による作品」だそうで、「ヘルムート・ニュートン、ギイ・ブルダン、サラ・ムーンなどの名カメラマンの世界観に共感を得た」という吉原さん。例えば、マンション上層階に住む女優ジェーン(シエンナ・ギロリー)には、シャーロット・ランプリングやカトリーヌ・ドヌーヴといった名女優の往年の写真を参考にしたという。

しかし、ヒドルストン演じる若き医師ラングのように、自身のスタイルに強いこだわりがあり、流行にあまり流されないようなキャラクターは、これに当てはめることができない。そこで、19~20世紀半ばまでの医療分野でのノーベル賞受賞者たちの髪型を調べたそうで、彼らが時代に関係なく短く整った髪型をしていたことを参考に、すっきりした短髪を選択した。住人同士の階級闘争が激化し、ラングの身だしなみも崩れていく映画の後半では、ジェームズ・ディーンやマーロン・ブランドといった名優たちの、整った髪型が乱れたり、無精髭があったりするさまざまなパターンの写真を調べ、ラングにも取り入れた。

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