2016年9月18日 15:00
【特別映像】アンジー、夫婦共演『白い帽子の女』を語る…脚本執筆中は「母のことを考えていた」
そして母が満足した人生を送れなかったことを。がんと闘病して亡くなったことや、彼女の人生そのものにもね。子どもがいたのは救いね。子どもがいなかったら彼女の人生はどうなっていたのかしら。人生に何か意味を見出せていたのか」と話し始める。「登場人物を通じて、自身の考えも探りたかった。そして自分の人生と正面から向き合いたかったの」と、アンジー。
「ブラッドには何年も前に脚本を見せたわ。
彼は気に入ってくれていた。まともな映画としてではなく、私の変な趣味としてね。内容についてさまざまな議論をしたわ」と言う。実在の人物を描いた歴史大作『不屈の男アンブロークン』を撮り終えたばかりだった彼女は、次は「小規模な作品を監督して自分の限界が知りたかった。常軌を逸した内容だから周りにこう言われたわ。『だからこそやるべき』と。でも実際、ブラッドと共演して現場で過ごす時間を考えると、悩む部分があった。“私は単身で映画を監督するのか否か”“共演しないほうがいいのか”とかね」と、葛藤した胸の内をふり返って語る。
また、自身が演じたヴァネッサというキャラクターについては、「私たちは彼女のことを“壊れた人形”だとよく言っていたわ。