2016年12月2日 21:30
【独女のたわごとvol.29】こだわり過ぎは禁物!? 果てしない欲望にストップを
映画『五日物語-3つの王国と3人の女』にも女のこだわりがたっぷり描かれていました。どんなお話かというと、3つの女の性(さが)を描いたホラーファンタジーです。『シンデレラ』や『白雪姫』の原型となる物語を含む、世界最初のおとぎ話「ペンタメローネ[五日物語]」のなかの3つの物語を1つのテーマとして綴っていきます。
昔、同僚に薦められて「本当は恐ろしいグリム童話」という本を読んだときはゾクッとしましたし、あのディズニーが『イントゥ・ザ・ウッズ』でおとぎ話のハッピーエンドを覆した映画を作ったときもビックリしましたが、世界最初のおとぎ話を題材にしているこの映画を観て、そういうことかと納得しました。「五日物語」には、エロチシズム、暴力、優雅さ、こっけいさ、名誉、卑猥、貧富の差…人間のあらゆる心理と道理が描かれていて、教訓だらけなのです。
そしてこの映画に登場する女たちは、それぞれが“あること”に強くこだわったことによって、悲劇を招いてしまいます。そのこだわりは多かれ少なかれ「そうだよねぇ」「わかるわぁ」と共感してしまうところがあるはずです(女の恐さも再確認!)。
夫を犠牲にしてでも子宝にこだわった女、愛されたくて老いを隠して若さにこだわった女、自由でありたいと自分の生き方にこだわった女。