くらし情報『【インタビュー】神木隆之介×佐々木蔵之介 原作ファン熱望の2人が語る勝負師の孤独、敗者の横顔』

2017年3月17日 17:30

【インタビュー】神木隆之介×佐々木蔵之介 原作ファン熱望の2人が語る勝負師の孤独、敗者の横顔

真正面から向き合って思い切り負ける――下手に負けるんじゃない。そこが美しく、カッコよく、みなが気持ちを寄せるんじゃないかと思います」。

そう、将棋の世界は自ら「負けました」と敗戦を認める競技である(しかも、その後には通常、“感想戦”と呼ばれる、勝者と敗者が終わったばかりの戦いを分析し合う時間まである!)。勝ち負けを競う競技の中でも特殊な世界に見えるが、俳優として作品を作り上げていくという仕事に従事する2人の目には、どのように映ったのか?

神木さんは、将棋盤を挟んで相対する棋士たちの間にも“盤上のコミュニケーション”があり、それは「心と心の繋がりなんだ」と感じたという。

「言葉はなくとも会話をしている、人と人、気持ちと気持ちがきちんとぶつかっている。そこは(演技の世界と)通ずるところがあるのかも、と思いました。演技は、勝ち負けはハッキリしないので、どうにも言えないところもあって、たまに自分で『悔しい』と思う瞬間はあっても、それは自分のなかのもの。一方で勝ち負けの世界に生きる棋士は孤独だなというのは、演じていても感じました。
勝ちたいと思っている者同士が戦い、どれだけのものを背負っているかに関係なく、敗者と勝者が生まれるということは冷酷です。

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