2017年9月27日 10:00
東京国際映画祭出品!岸井ゆきの主演『おじいちゃん、死んじゃったって。』本予告
涙を流す人は、だれもいない!?
「私、おじいちゃんが死んじゃったとき、セックスしてたんです」という吉子は、祖父が死んだという事実以上に、その死の際にセックスをしていた自分への罪悪感から逃れられず苦悩している様子。奔放な女子高生の姪・千春(小野花梨)からは「全然自由なんかじゃないよ」という切ない告白も…。東京で成功し、自由とお金を手に入れた長女・薫(水野美紀)は、兄弟から嫌味を言われ続け「独身なのだって、自分で選んでそうしてるの!」と叫ぶ。
そして、祖父の葬儀の日、残された祖母のための老人ホーム探しなど、全ての作業を事務的に進めようとする清二に対して「じいちゃんの気持ちになんがなったことないもんな!」と言い放ち、「せめて葬式が終わるまで、幸せな家族のふりをしような」と長男・昭男(岩松了)が呟く言葉が、厄介だけど愛おしい家族の姿を象徴する映像となっている。
そんな厄介な家族や自分に対して、どこかずっと傍観者であった吉子がついに自分なりの答えを導き出し、歩き出したように印象的な表情で終わる本映像。全編を彩る主題歌は、本作のために書き下ろされた「Yogee New Waves」の「SAYONARAMARA」。