2017年10月16日 00:00
【インタビュー】『最後のジェダイ』はなぜ“赤い”?SW最新作を手掛けるライアン・ジョンソン監督を直撃
本作ではメガホンに加えて、脚本も手がけているジョンソン監督。常に意識していたのは、「スター・ウォーズとして正しいか?」という点だとふり返る。
「ルーカス・フィルムに聖典のようなマニュアルがある…、なんてうわさされているけど、クリエイティブな面での制約や決まり事は一切ない。つまり、スター・ウォーズらしさとは、とても感覚的な線引きなんだ。もっと重要なのは、それがすばらしいアイデアかどうか。現場で有機的なディスカッションを重ねながら、理にかなった方向性を見つけ出すんだ。僕としては4歳のときに初めて『スター・ウォーズ』を観た興奮と感動を“コンパス”にしながら、ワクワクする作業に取り組んだ。同時に自分にとって『スター・ウォーズ』って何なんだろうと考える機会にもなったよ」。
そう語るジョンソン監督にとって、『スター・ウォーズ』シリーズの魅力は「青春期から大人になる転換期を描いていること」だという。多感な年ごろだったジョンソン少年は、『スター・ウォーズ/ジェダイの帰還』(1983年公開)に「自分の人生を重ね合わせ、心の中でベルが鳴っているように感じた」のだとか。
「大人になれば、そういったテーマが神話的に語られているという本質に気づくしね。