2017年11月24日 21:00
【独女のたわごとvol.39】街がきらめく季節、貴方は何を見てドキドキしますか?
そこに少しでも恋の話が出ればいいのですが、最近は本当にドキドキしなくて(悲しすぎる…)、このまま枯れていくのかと不安になります(真面目に…)。
というわけで、今回セレクトしたドキドキするための映画は『プラハのモーツァルト 誘惑のマスカレード』。ええ、現代劇ではなかなか心が揺れ動かなくなっている四十路にありがちな過去への逃避です。
モーツァルトと言えば、「フィガロの結婚」「ドン・ジョヴァンニ」「魔笛」など、誰もが知っているオペラを生み出した音楽家。この映画では、彼が「フィガロの結婚」上演のためプラハを訪れたときに「ドン・ジョヴァンニ」を作曲したという史実をベースに、その曲が生まれる背景にこんな愛の物語があったとしたら…という独創的な物語になっています。
プラハに招かれたモーツァルト(アナイリン・バーナード)は、そこで新進歌手のスザンナ(モーフィッド・クラーク)と出会い、恋に落ちて──なんともまあ、お決まりの展開なのですが、この映画の面白さはモーツァルトが作曲しているオペラ「ドン・ジョヴァンニ」の世界と現実世界がリンクして描かれていること。
妻子がありながらもスザンナに惹かれるモーツァルト、彼への気持ちを止められないスザンナ。